ツバサ
次にタケルに会ったのは、食堂。

一人で食べていた私にタケルが「隣いいですか?」って聞いてきたんだよね。

それってたまたま私の隣が空いていたからだもんね。

それからも図書館で本を取ってもらったり

バスで隣の席になったり

タケルが私のバイト先の常連さんだったり

いろいろあって、私たちは、大学一年の冬。

付き合い始めたんだよね。

雪の降る並木道でタケルが言ってくれたんだよね。

「絶対に大切にするから付き合ってほしい」って

すごく私嬉しくて

だから素直に頷けたんだ。




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