Cold Phantom [後編]
「実はですね。前に中止になってた合宿なんですが、場所を変えて行けるようになったんですよ。」
「えっ?」
私はその報告に驚いた。
合宿は夏休みの前半5日間かけて毎年行っている吹奏楽部の強化合宿の事だった。
中止になった理由は以前の台風の影響でいつもの合宿先が洪水被害に遭ったからだそうだ。
楽しみにしていた人からは悲観の嘆きが渦巻いていたのだが、これで彼らも救われると言うものだ。
「こんな時期によく予約が取れたなぁ…先生は一体どんなトリック使ったんだろ。」
「みーちゃん先輩って、意外とそんな事考える人…あたっ!?」
「意外は余計だっての、それにみーちゃん先輩って言わない。」
と、高速のチョップをかますみーちゃんに私は小さな笑みを浮かべた。
「えっ?」
私はその報告に驚いた。
合宿は夏休みの前半5日間かけて毎年行っている吹奏楽部の強化合宿の事だった。
中止になった理由は以前の台風の影響でいつもの合宿先が洪水被害に遭ったからだそうだ。
楽しみにしていた人からは悲観の嘆きが渦巻いていたのだが、これで彼らも救われると言うものだ。
「こんな時期によく予約が取れたなぁ…先生は一体どんなトリック使ったんだろ。」
「みーちゃん先輩って、意外とそんな事考える人…あたっ!?」
「意外は余計だっての、それにみーちゃん先輩って言わない。」
と、高速のチョップをかますみーちゃんに私は小さな笑みを浮かべた。