Cold Phantom [後編]
廃屋敷…その如何にもな単語を言ってのける犬塚さんの考えている事が何だか手に取るように解ってしまう。
犬塚さんはそう言うオカルトな事に首を突っ込むのが好きなのだろう。
「今日の深夜にでも皆で秘密に集まって行きたいと思ってるんですよ。幽霊の噂とかは意外と無いんですけど、昔は良くわからないビーカーとか機械とかが転がってたりとかしていたようで、幽霊とかよりも不気味なんですよ。」
…それはヤバくないだろうかと、心の中で一人ごちた。
廃屋敷と言うからには管理者もおらずに打ち捨てられているだろうし、肝試しには絶好のスポットとも言えるが、何か入ってはいけない領域のような気がプンプンする。
「大丈夫なの、そんな所?」
「大丈夫ですよ。ほら、私の鞄のなかにも4・5つ懐中電灯とか入れてきたんで暗い屋敷内もへっちゃらですよ。」
「いや、電気の心配をしてる訳じゃなくてね…劇薬とかも残ってるかもしれないしさ。下手に触って何かあったらどうするの?」
「なら触らなければいいんですよ。それにビーカーが転がっていたのは昔の話で今は廃棄されてるんですよ。だから怪我とかの心配は無いですよ。」
犬塚さんはそう言うオカルトな事に首を突っ込むのが好きなのだろう。
「今日の深夜にでも皆で秘密に集まって行きたいと思ってるんですよ。幽霊の噂とかは意外と無いんですけど、昔は良くわからないビーカーとか機械とかが転がってたりとかしていたようで、幽霊とかよりも不気味なんですよ。」
…それはヤバくないだろうかと、心の中で一人ごちた。
廃屋敷と言うからには管理者もおらずに打ち捨てられているだろうし、肝試しには絶好のスポットとも言えるが、何か入ってはいけない領域のような気がプンプンする。
「大丈夫なの、そんな所?」
「大丈夫ですよ。ほら、私の鞄のなかにも4・5つ懐中電灯とか入れてきたんで暗い屋敷内もへっちゃらですよ。」
「いや、電気の心配をしてる訳じゃなくてね…劇薬とかも残ってるかもしれないしさ。下手に触って何かあったらどうするの?」
「なら触らなければいいんですよ。それにビーカーが転がっていたのは昔の話で今は廃棄されてるんですよ。だから怪我とかの心配は無いですよ。」