Cold Phantom [後編]
※
「先輩!しっかりするッスよ!」
「…れ、きみ…の?」
先輩は弱々しく何かを俺に言っていた。
バイト前に先輩の家に来ていて良かった。
そうじゃ無いと先輩に気付くのが遅れていたかも知れないからだ。
異変はアパートに入ってから起こった。
アパート前に来た時、ただ事とは思えない奇声が聞こえて俺は慌てた。
そして元凶に近づくとこの有り様だった。
俺は先輩の肩を軽く揺すり頬も軽く叩いた。
だが意識を手放したのか、反応らしい反応は返ってこなかった。
「そうだ、携帯…。」
俺は大慌てで携帯を探った。
みーちゃん先輩があの時言った言葉を思い出す。
緊急時は救急車ではなく病院、そう「槍倉記念病院」に電話して欲しいと…
「はい、こちら槍倉記念病院です。」
「あ、あの…姫納先輩がすごい声で発狂して気絶してしまって…」
自分の言いたい事がまとまらない…
慌てすぎているのもあるが救急車を呼ぶのとは状況が違ってどう説明すれば良いのか解らなくなっていた。
「先輩!しっかりするッスよ!」
「…れ、きみ…の?」
先輩は弱々しく何かを俺に言っていた。
バイト前に先輩の家に来ていて良かった。
そうじゃ無いと先輩に気付くのが遅れていたかも知れないからだ。
異変はアパートに入ってから起こった。
アパート前に来た時、ただ事とは思えない奇声が聞こえて俺は慌てた。
そして元凶に近づくとこの有り様だった。
俺は先輩の肩を軽く揺すり頬も軽く叩いた。
だが意識を手放したのか、反応らしい反応は返ってこなかった。
「そうだ、携帯…。」
俺は大慌てで携帯を探った。
みーちゃん先輩があの時言った言葉を思い出す。
緊急時は救急車ではなく病院、そう「槍倉記念病院」に電話して欲しいと…
「はい、こちら槍倉記念病院です。」
「あ、あの…姫納先輩がすごい声で発狂して気絶してしまって…」
自分の言いたい事がまとまらない…
慌てすぎているのもあるが救急車を呼ぶのとは状況が違ってどう説明すれば良いのか解らなくなっていた。