Cold Phantom [後編]
「祥子、部屋決まった?」
一時限目が終わり、休み時間に入って間もなく、みーちゃんがそう言って私の机の前に立った。
今までも何度か同じ質問をしてきたが、私の返答がいつも通りだからなのか、いつもと声のトーンが変わらない。
そして、その変わらないトーンに比例するようにわたしもいつも通りの答えを返す。
「まだ決まってないよ。」
と…
「やっぱり…そろそろヤバいんじゃないの?」
「まったく無いって事はないよ。」
私がそう言うと、意外そうな表情でみーちゃんが私を見た。
「あれ、あるんだ…。」
「正直、最悪のパターンなんだけどね。」
「最悪のパターン?」
みーちゃんが不思議そうな表情でそう問うと私はその「最悪のパターン」を口にした。
一時限目が終わり、休み時間に入って間もなく、みーちゃんがそう言って私の机の前に立った。
今までも何度か同じ質問をしてきたが、私の返答がいつも通りだからなのか、いつもと声のトーンが変わらない。
そして、その変わらないトーンに比例するようにわたしもいつも通りの答えを返す。
「まだ決まってないよ。」
と…
「やっぱり…そろそろヤバいんじゃないの?」
「まったく無いって事はないよ。」
私がそう言うと、意外そうな表情でみーちゃんが私を見た。
「あれ、あるんだ…。」
「正直、最悪のパターンなんだけどね。」
「最悪のパターン?」
みーちゃんが不思議そうな表情でそう問うと私はその「最悪のパターン」を口にした。