Cold Phantom [後編]
「あ…いや、その…」

ヒロ君も言って恥ずかしくなったのか、急に照れ始めた。

今の言葉はヒロ君の本音なのだと、言うまでもなく私は理解できた。

私を必要にしてくれた事今まで無かったから、何だか胸が熱くなった。

私はヒロ君に視線を向けた。

「ヒロ君…」

「はい?」

「ありがとう、そう言ってくれてちょっと嬉しかったよ。」

そう言って私は微笑みかけた。

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