Cold Phantom [後編]
翌朝…

「和樹君、おはよう…。」

「おはよう…って、何だか眠たそうだね祥子ちゃん。」

目が半開きの寝顔寸前な私の顔を見ているせいか、迎えに来てくれてみーちゃんを筆頭に部活内でも同じ事を言われた。

正味頭は眠ったままだ。

「あぁそうだ、今日は舞ちゃん病欠だってさ。」

「えっ、あの子が?」

私はそれを聞いて少し驚いた。

ヒロ君と同じく元気な子だから病気には縁が無さそうな気がしたからだ。

「やっぱり風邪ってみんなひくもんだね…」

「人間だからな。とまぁそれは良いとして、猿の家に泊まる事にしたんだって?」

「うん、って情報早いねぇ。」

「んまぁ、少なからず俺たちにも関わる話だしな。」

「そっか…荷物運び手伝ってくれるんだっけ?」

「そうそう、俺とその他大勢も参加してくれるみたいだし、多分ぱぱっと片付くよ。」

「その他大勢って…」

私達の話を聞いていたたけ君が小さく突っ込みをいれた。

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