Cold Phantom [後編]
束の間の休息だった…と言うのも。
「ヒロ君、バイトの用意は?」
先輩は二階から俺に話しかけてきた。
「もう出来てるッスよ。」
と上に向かって声をかけた。
今日はバイトのある日だ。
まだ時間には余裕があるが、仮眠を取れる程の余裕は流石にない。
仕方なくおもむろにテレビのリモコンを手に取りテレビを点ける。
テレビが始めに映していたのは荒立つ海の姿と、強烈な風圧に耐えるレポーターの姿だった。
昨日の朝から台風の接近を知らせるニュースがあり、今しがた上陸した様だ。
今はまだこの地域にその前兆はないが、ニュースではここも深夜から明日の夕方にかけてゆっくり北上するとの事だった。
「うわぁ…凄い事になってるね。」
二階から降りてきた先輩はリビングに入るなり声をかけてきた。
テレビは相変わらず必死のレポーターの姿を捉えていた。
「今日の深夜から明日の夕方にかけてこっちにも台風が来るみたいッスよ。」
「ヒロ君、バイトの用意は?」
先輩は二階から俺に話しかけてきた。
「もう出来てるッスよ。」
と上に向かって声をかけた。
今日はバイトのある日だ。
まだ時間には余裕があるが、仮眠を取れる程の余裕は流石にない。
仕方なくおもむろにテレビのリモコンを手に取りテレビを点ける。
テレビが始めに映していたのは荒立つ海の姿と、強烈な風圧に耐えるレポーターの姿だった。
昨日の朝から台風の接近を知らせるニュースがあり、今しがた上陸した様だ。
今はまだこの地域にその前兆はないが、ニュースではここも深夜から明日の夕方にかけてゆっくり北上するとの事だった。
「うわぁ…凄い事になってるね。」
二階から降りてきた先輩はリビングに入るなり声をかけてきた。
テレビは相変わらず必死のレポーターの姿を捉えていた。
「今日の深夜から明日の夕方にかけてこっちにも台風が来るみたいッスよ。」