Cold Phantom [後編]
※※

吹き荒れる嵐が窓を激しく揺らしていた。

その音にゆっくりと目を覚ます。

近くにあった目覚ましを手に取り時間を確かめると、目覚ましは3時を僅かに過ぎていた。

見慣れない部屋の中で私は寝ぼけなまこな頭を起こした。

そんな時だった。

バタン!?っと何かが派手に倒れる音が部屋の外からした。

「??」

私は訳が分からず、音のした廊下に歩を進めた。

部屋の扉を開けて廊下を見たとき、私は仰天して目を疑った。

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