君想い
そんな僕はもちろん初対面の人間に話しかけるのは得意ではなかった。



それから僕は入学式が行なわれる体育館に足早に入り、自分の座席に座った。隣には幼稚園からの幼馴染の貴也が座っていた。

貴也は僕と真反対の少年だった。

小学校の頃は休み時間になると1番にボールを持ってみんなを連れてドッチボールをやるような奴がどこにも1人くらいはいると思うが、まさに彼はそうだった。

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