× Season2
永澤にかける言葉が思い当たらない……
目の前で対話してるのは紛れもなく……
自分たちが憎むべき殺人者だからだ………
『………でも…でもね…聞いて!…し…仕方がなかったの……』
永澤が電話の向こうから泣きながら必死に話しかけてきた…
「……というのは?」
『……書いてあったのよ!封筒に……アタシのにも…!』
永澤は再び話をなぞるように、その時のことを述べた………
それは、アタシと南沢くんが最初の部屋で鍵穴を探している時のこと………
『……無駄じゃね?』
岡本は2人を見るなり言ってきたが、返答をせずただひたすら探し続けた。
『……あ!』
突如新島が声をあげた。
新島の方に目をやると封筒を電気に掲げて透かしていた。
『…何?』
永澤が近づくと、新島は封筒の端を破いた。