ボーイフレンド
真哉と会話しながら帰り道を歩いていた。
「今日暇?」
「もちろん!! 私ね、行きたいとこある!」
「あ…俺もある。…じゃあ、せーのっで言おうぜ」
「「せ~のっ!」」
「ボーリング!」
「カラオケ!」
いきたいところは、真哉はボーリング。私はカラオケ。
見事に別れてしまった。
どうするか考えて、ジャンケンで勝ったほうの好きなところへ行く事になった。
「俺、チョキ出す!」
真哉が突然言った。
多分、そういっといてパーを出すとかいう私をまどわす作戦だろうなと思った私は先手をうった。
「分かった。信じる。それで、パーを出したら今日一日真哉のおごりね」
案の定、信哉は焦った。
「はあ!? なんだよそれ!!」
「嘘はいけないでしょ!! ほら~じゃ~んけ~ん!」
「おいこら、待て!」
「ポンッ!」
「な゛ーーーッ!!」