純愛~妻が僕を殺すまで~
第1夜 血塗られたクリスマス
ほんの些細な出来心だった。
別の女性に【癒し】を求めてしまった。
それが全てを壊し、狂わせ…生き地獄の始まりになろうとは……
※ ※
外は、何時もよりも美しいネオンと音楽。世の中は、倖せなクリスマス。
―2018年12月24日―
「ん゛―――!!」
「シィ――――。」
ベッドに後ろ手に縛った男を寝かせタオルで口を塞ぐ。男は、声を上げるが外には漏れない。
「楽しかった?」
シーツやベッドサイドの脱ぎ捨てられた服を見て女は、微笑む。
「ん゛―――!!」
「黙って。泣かないのよ。」