純愛~妻が僕を殺すまで~
  


 あまり仕事では、ほどほどが出来ず上司とぶつかり合う事がしばしば。

 家庭に不満がある訳でも無いが心は、満たされない。

 そして…いがみ合い続けた母親が介護が必要になり夫婦の会話は、減り…母親が入院し余計に夫婦関係は、冷めた。

 そして…年に数回利用していたヘルスで心が安らぐ女性と出逢った。

 初めては、初夏だった。


「こんにちは~初めまして。湯那(ゆな)です。」


 ホテルに現れたのは、こんな商売とは無縁に見える美しい清純派だった。


「は、初めまして。」


「緊張してます? あまりこうゆう(ヘルス)のは、使わない?」


 湯那は、聞きながら上着を脱ぐ。


「あぁ…あまり使った事ない。」


  
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