純愛~妻が僕を殺すまで~
「お前…片付けたのか?」
「えぇ。凄く汚かったから。イケなかった?」
永眞は、夫にカマを掛けてみた。
「いや。綺麗になって気持ちいい。」
明らかに動揺していた。
「そうでしょう。本も作者順に並んでるしスーツも並べ直したわ。」
「あぁ…本。綺麗で見やすいよ。」
好成は、焦っていた。
「でしょ?」
「でも、これからは、掃除する時声掛けてほしいな。」
「解ったわ。」
永眞は、答えて部屋を出た。疑惑がだんだん核心へと近付いていく。