純愛~妻が僕を殺すまで~
男が返事をする。
「じゃあ、後ろを向いて。」
永眞は、後ろを向かせた男の腕を後ろに組ませ両手の親指を結束バンドで縛る。
「なっ、何してる!」
「シ―――。」
永眞は、言って男を自分に向き直させベッドに押し倒した。
男は、まだその気でこれから自分を襲う悲劇を知らない。
※ ※ ※
夫の裏切りを知ってから1週間。夫が仕事に行っていようが、会社の飲み会だろうがもう…女と遊んでいる事しか頭に浮かばない。
「ママ? 大丈夫?」