純愛~妻が僕を殺すまで~
  

「…何、してる?」


「お帰りなさい。ゴミ出ししてたのよ。要らないモノがたくさんあったから。」


 永眞は、笑顔で答えて先に家に入って行く。

 好成は、妻が捨てたモノを見てハッとした。

 風俗店の載っている雑誌だった。


「永眞…見たのか?」


 好成は、恐る恐る聞いてみた。


「何を?」


「いや、風呂入って来る。」


 好成は、そそくさと居なくなった。


「聞けるわけないわよね。」


 永眞は、ため息をついた。


  ※   ※   ※


「楽しかった?」


 永眞は、裸の男に聞いた。男は、まだ理解していない。


  
< 23 / 46 >

この作品をシェア

pagetop