純愛~妻が僕を殺すまで~
  

「お帰りなさい。今日は、お鍋にしたわ。大変だったでしょ?」


 人を手にかけたとは思えない妻の言葉に好成は、ますます恐怖を感じた。


「あなた、お風呂に入って。直ぐにご飯よ。」


「あぁ…」


 好成は、バスルームに入ると直ぐに嘔吐してしまった。



「いらっしゃい、悪戯っ子ちゃん。」


 永眞は、トランクを持って寝室に入る。


「明日、あなたも還してあげるからね。」


 永眞は、トランクを抱きしめて優しく撫でる。
 永眞は、ひとしきりトランクを抱きしめて夫のベッドの下にトランクを隠す。

 そして…クスクス笑う。


  
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