純愛~妻が僕を殺すまで~
  

「私も出かけて来るわ。」


「ああ。」


 好成は、もう…何も言えず黙々と食事をしていた。

 永眞は、寝室に入りトランクを見つめる。

 女を裏切った男が入っている。夫の身代わりの…。


  ※   ※   ※


「あなた!逃げないで、ちゃんと説明してちょうだい!!」


 永眞は、借用書を持って帰宅した夫に怒鳴って迫る。


「何を騒いでるんだ!」


「いいから、答えて!!コレは、何なの!!」


 永眞は、借用書を夫に突き付けた。


「何処から、こんなモノ!!」


  
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