純愛~妻が僕を殺すまで~
  

 直ぐにトランクを開けて埋める。


「あなたたちが悪いのよ。」


 永眞は、直ぐに土をかけてトランクを持ち車に乗りそのままその場を走り去る。



 身元不明の遺体捜査は、難航している。防犯カメラを見ても怪しい人は、見つからず…ヘルス嬢が今のところ重要参考人である。



   ※     ※


 少しずつ…壊れていった。

  少しずつ…憎しみが
 水をえて、芽を吹き、
  蕾が膨らむ。

 2度と戻らない“信頼”。
 2度と同じ“愛”には、戻らない。


 もう…2度と戻らない。


  
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