純愛~妻が僕を殺すまで~
  

      ※


「お客様。そろそろチェックアウトの時間です。」


 ホテルの従業員は、ドアを強めに叩いて声をかける。


「お客様。開けさせて頂きます。」


 従業員は、スペアキーで中に入る。


「うっ、うわあああっ!!」


 従業員は、叫んでフロントに走って戻る。


      ※


「どうするんだ。」


 家中のカーテンを閉めきり暗い部屋で頭部を持ち帰った男は、震えて女に問う。


「ふふふ。怖いの?」


 女は、子どものように震える男が可笑しくて仕方なかった。


  
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