BANTYO









駅から少し歩いていると木々が立ち並ぶ反対側の道路沿いに同じ制服の人を見付けた。



良かった!こっちの方向であってたんだ。



よし、あの人について行こう。




車が来ていないか確認して、反対側へ走り、その人の後ろをこっそり歩いた。





それにしても大きな背中。

身長高いな、180はありそう…。

アタシと20センチ差かぁ。



黒髪で、…同い年ではなさそう。

顔が見えないや。



歩くのちょっと早いな。



ドクドクと、静かに心臓が音を立てていたことに私は気付かなかった。




それより勝手についきてるけど



なんだか自分がストーカーみたいに思えてきて仕方がなかった。




道、聞いてみようかな?



大きな背中を見ていると、何だか気になって仕方がなかった。



それに、学校まで一緒に行ってくれるかも。

うん、聞こう!


そう思い決断し、緊張する胸を抑えて右手を伸ばして話かけようとした時




「あ!あのっ!!わあっ!!」




その人:「!!?」






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