BANTYO
ドッシーン!!
何でこうなるかな〜!?
何もないところでまさか躓くなんて、アタシのバカ…!
私に気付いたその人は振り返ると共に、一緒にコケてしまった。
「す!すいませんっ!!!本当にすいません!!ちょっと道を聞こうとしただけなんですけど、まさか…」
そう早口で言い訳しながらガバッと起き上がると、その人と目が合った。
ドキっ―…!!
ち、近っ
切れ長のちょっとキツイ目が私を見る。
その人の上に乗っかっていたことも忘れて、カァァッと赤くなる。
その人:「…重い。」
その声にハッとして慌ててどく。
「ああああ!すすすすいませんっ!!」
バッと立ち上がって背を向けた。
ドキドキと激しく音を立てる心臓。
止まれっ!!
何?この気持ち―…。
どどどどどうしようっ!!
その人:「…新入生?」
その声に、慌てて振り向く。
だけどドキドキして顔が見れず、目線を下へやる。
「は、はい!」
その人:「学校、ここから遠いけど。」
「え!?そうなんですか!?」