最初で最後の恋

そして相変わらず毎日仕事場と彼女の居る病室の往復だった。

仕事場の先輩達から遊びの誘いもあったが全て断り俺は彼女の待つ病室に行った。

彼女はいつも俺に

『仕事はどう?辛くない?』て聞いてくる。
自分が一番キツイのにこんな時も俺の心配してる。

俺はその度に
『辛くないよ』と言う。

その言葉を聞く度彼女は満面な笑顔を俺に見せる。

その笑顔見ると泣きたくなる。

泣いたら彼女が不思議がるから俺はトイレに行って泣きまくった。
トイレから帰って来て彼女が『どうしたの?目が赤いよ』て聞いてくるから『欠伸したんだよ』と笑いながら言った。



< 18 / 21 >

この作品をシェア

pagetop