最初で最後の恋
今から15年前の話になる。


あの頃は毎日友達とコンビニの前に集まりそれからバイクで町中を走り回ったり色々と悪さをした。


親からも教師からも見捨てられてた俺にいつも気にかけてくれてた同級生が居た。

『須藤優香里』

見た目は地味だけど頭は学年トップ。

俺とはまるっきり正反対の世界に住んでるのに何故か俺の事を気にかけてくる。

一度町で絡まれてるのを見て助けた事があった。

それから町でウロウロしてる俺を見つけては『学校に来なよ』と言ってくる。


俺はそんな言葉を無視してそこに彼女が居ないかのように通り過ぎる。


一度だけ彼女の横を通り過ぎた時後ろを振り返った事があった。


そこには寂しそうな彼女が居た。

すぐに彼女と目があって俺は向きを変えて歩いた。


少し歩いてもう一度振り返って彼女を見た。
後ろ姿がすごく寂しそうだった。


その後ろ姿を見てモヤモヤした気持ちになった。
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