愛の最後
一章〜突然の別れ〜
貴方は愛の最後を見たことありますか?
私は愛のすべてを知ってすべてを失った・・・

あれは私、三咲夏那(みさきかな)が中学3年の時だった。
「夏那〜進路決まったぁ?」
友達の麻紀が聞いて来た。「うん!Y高だよ」
「いいな〜私なんて、この中学出身が多いK高だよ〜あんまり変わんない」
麻紀の言う事を笑って聞いた。
「そういえば、勝人(まさと)は?」
勝人とは中学2年から付き合いだした私の彼氏。
「わかんない、そういう事何者話してくんない」
勝人は普通にモテるし、スポーツも出来る。今でも狙ってる女子は多い。
そんな勝人とはラブラブだし大丈夫なんて思っていたら。
「夏那!」
勝人だ
「今日、放課後教室て待ってて!」
「うん!分かった」
「んじゃ!」
移動教室なのか勝人は走ってイッテしまった。
そして放課後。
「勝人遅いなぁ〜」
時計の針は5時を回っていた。
ガラガラ!
教室のドアがあいた音がした。
そこにはうつむいた勝人がいた。
「勝人遅いじゃん(笑)」「ゴメン・・・」
何かあったのだろうか、勝人はずっと下を向いたまま「まさ・・」
名前を呼ぼうとした私の声をさえぎった勝人の一言。「夏那!・・・・別れて」はぁ!?
何て言った?
別れて?
「何で!?意味わかんない!!ちゃんと理由言ってよ!」
「ゴメン!」
勝人はゴメンといって走って行った。
私は教室で泣き崩れた。
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop