時空の森と悪戯な風

1時間以上、森にいたような気がしたが、駐車場そばの公園の時計を見ると、まだ6:00を過ぎたばかりだった。



「時計合ってるの?!」



携帯の時計も同じ時刻を指していた。



「信じられない…」



まずは帰ろう…
そして圭介からのメールを待とう…



今日は土曜日。
圭介とデートだし…



でも、どんな顔して会えばいいの?



『噂の森で、誰と会ってたの?』



なんて聞けない…



頭の中ゴチャゴチャだ…



ワケわかんない…



複雑な気持ちのまま、自宅へと車を走らせた。




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