時空の森と悪戯な風
その森は駐車場の側に公園があり、休日には家族連れが沢山遊びに来る。



今は数台の車が停まっていたが、公園には誰もいない…



「もしかして噂の場所に行ってるんじゃない?」



車から降りた菜月が、辺りを見回して言った。



「この辺なの?」



アタシも車から降りて辺りを見る。



「場所は森の奥って話なんだけど…詳しくは分かんないんだ」



「えーッ?菜月知ってたんじゃないの?」



「行けば分かるんじゃない?」



そう言って歩き出した。



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