時空の森と悪戯な風
その ー 中 ー
その日の夜、思い切って圭介にメールした。
『忙しかった?最近あの噂の森に行った?』
すぐに返事は来なかった。
今まで連絡もしなかったのに、久しぶりのメールが軽々しい内容じゃ、返事する気にもならないか…
約30分後にメールが届いた。
『何で?』
素っ気ない内容…
仕方ないか…
『ごめん、忙しかったんだね。じゃ、おやすみ』
もうメールは無いと思っていた。
アタシが“整理ついた”という内容じゃなければ。
『今から行っていいか?少しだけだけど』
意外なメールだった。
アタシからハッキリ言わないから、圭介の方から白黒つけるんだろうか?
『分かったよ』
とメールを送って、圭介が来るのを待っていた。