時空の森と悪戯な風
その ー 嘘 ー
目覚ましが鳴る前に起きてしまった。
時計を見ると、まだ5:00台だった。
何だか損した気分のまま、ボーッとしていた。
カーテンを開けると、柔かな朝日が気持ちいい。
気分転換に、滅多にしない散歩をする事にした。
「どうせ行くなら、噂の森まで行くかぁ」
エンジンをかけ車を走らせる。
この時間は、あまり車通りもないから、あっという間に森に着いた。
駐車場に車を停めると、見覚えのある車が停まっている。
「え…?圭介の車が何であるの?」