光と影
圭也が果てた後、
私は何も言わずに服を着ようとした。
それを見た圭也は
「第2回戦ヤろっか♪」
そう言ってきた。
「何、その言い方…
なんでそんなにえっちしたいの?」
私は半笑って、
震えそうな声をごまかした。
「愛のあるセックス」
笑ってそう言う圭也に
合わせて笑ってみたけど、
本当は笑えなかった。
もしかしたら
ひきつっていたかもしれない。
圭也のセックスは
"愛のあるセックス"じゃない。
"愛のあるセックス"なら
相手の同意のもとにやる。
今日の圭也は
半ば強引だった。
それでもまた
「いい?」
そう言って始めようとする
圭也を拒めなかった。
嫌われたくなかった。
もう二度と圭也の悲しげな顔を
見るのは怖かった。
私の上で腰をふっている
圭也を見て涙を流した。
早く終わってほしいと
何度も願った。