強気彼氏×強気彼女
第6章
最低最悪な男―愛羅目線
……。ここは?
「おっ。こいつ、目が覚めたぞ。よくも蹴ってくれたな。」
あぁ。私、水恋組の頭にひょこひょこついて行って睡眠薬飲まされて意識失ったんだ。
私って本当に馬鹿だな…。
愁夜が助けに来てくれるはずが無い…。
「おい。人の話聞いてんのか!?」
「聞いてるわけねーじゃん。」
「なめてんのか!?」
――ドスッ
「いった…。」
男に蹴られた。よく女を蹴られるのね…。