ウソつきなキス☆生徒会室のラブソファー
「ウソじゃ、ないです…けど」

「けど?」

「なんでも、ないです…」

そう言ってうつむいたとき、視界に入る先輩の足元から、
先輩が立ち上がってくるのが分かった。

「じゃあ、俺が初めてでいい?」

近い、近い…高宮先輩のときと同じくらい、近い!!


腰に手を回され、ぐいっと体を引き寄せられる。

「勇気のほうが…タイプ、なワケないよな」

先輩の顔を見上げると、自信に満ちた表情で、そんなことを言う。
< 13 / 58 >

この作品をシェア

pagetop