後輩はダメですか?①
私は、何も言えない。

「つまり…」
翔くんの顔が近付く。
「こういうことっすか?」
そしてキスをされた。


私は黙ってうなずいた。
翔くんが大好き。でも、それが言えなくて…。
言いたい、好きって伝えたい。

「翔くん…」
「何?」
「えっと…」

ヤバい、そんなにがん見されたら言えないよ。

「先輩?」
「ごめん、やっぱりなんでもない」
「ふ~ん…」
「な、何?」
「言ってほしいな、好きって。」
「は!?」
「言おうとしたんですよね?」

ばればれ…。これじゃ意味ないよ~。

「先輩?」
「えっと…その…」

えーい!言っちゃえ!

「好き!!!!翔くんが大好き!」
「良くできました。」
そう言ってまたキスされる。
完全に翔くんのペースにのまれてしまって、甘くとろける。

「俺は先輩しか見てないから」
「え?」
「不安にさせたりたか、絶対にしないから」
「…」
「俺を信じてほしい」


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