後輩はダメですか?①
「まぁいいか!1年生に、試合見て勉強してもらうか」
「さすが大石☆じゃあ、さっそくだけど…」


そういって、走っていく諒。


―――ドキッ。


諒が連れてきたのは、翔くんだった。


胸が苦しくなる。
今まで感じたことのない、苦しみ。
苦しいのに…嫌じゃない。


なんだろう???


「こいつ、始めたばかりのくせにうますぎるから!」
「そんなことないですって!!」

首根っこ掴まれる翔くん。


「あ!この間はありがとうございました」
「もういいって。何回言うの??」

そういって、軽く笑う。
翔くんも「そうっすね」といって笑う。


「お前ら初対面じゃないの?」
「仮入部の時に…ね♪」
「はい!!」


やっぱり…なんかドキドキする。


「美沙~!早くやろうよ!!!!」
「うん。今行く」


こんなんで試合なんてできるのだろうか??
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