◇ずっと、大好きでした◇




「えっ?? 嘘――…!!」



奏が 渡してきたのは
ボタンだった。



ふと 奏の学ランを見ると
全部ボタンが取られていた。


「他のボタンは取られたけど
第2ボタンは守った!!」



ニカッと爽やかに笑う奏。



「な…んで?? ふぇ〜…
ありがどう〜…!!」



あたしは 溢れてくる涙を
止めることが出来なかった。




「わっ!! 泣くなよ…!!」



奏は あたしの頭を
わさわさと撫でてくれた。



< 20 / 24 >

この作品をシェア

pagetop