とある女の子の小さな恋の物語。

出会い

私が、中学2年生の時。

私は、いつもみたいに、桜の木の下に居た。

「綺麗・・・。」

空から降ってくる桜の雨。

私の肩に、髪に、積もっていく。

ため息が出る位の
青空と桜とのコントラストに

ついつい、目を細めた。

私は、一回眼鏡をハンカチでふくと

それをまたかけて、桜に魅入っていた。

「・・・何してんだ??」

その平穏を壊したのは

今で言う、他でもない彼。
新崎佑だった。

あの頃は、、たしか。

なんだったかな。何か名乗ってた気がする。

その男。この瞬間は「知らない男A」とでした知らなかった。

でも、私の顔を身長の高い彼は覗き込むと

「わっ、、ブッサイク・・・」

そう呟いたんだ。




< 2 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop