お隣りさんちの幼なじみ君



「ね、ねえ・・・何か怒ってる?」


悠真は急に機嫌が悪くなり、黙々とご飯を食べ続けている。


さっきまで、あんなに機嫌良かったじゃん!!


「別に」


視線を合わす事もなく、悠真はぶっきらぼうにそう答えた。


別にって雰囲気じゃないんですけど・・・。


気まずい空気の中、食べるご飯って美味しくない。


もういいや。


いたたまれない。


「残りは、持って帰って食べるね。遅くなるとお母さんが心配するから」


なんて言ったけど、悠真の家に行って遅くなるのは、なぜか不思議と親は心配しない。


昔から、一緒にいるせいなのかな?


急いで立ち上がり、タッパーに詰め直そうとすると、悠真に腕をつかまれた。




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