お隣りさんちの幼なじみ君



夜でも、温かい風が吹いているから、寒くはない。


街灯に照らされ、木の匂いのする公園で、お互い無言で立っていた。


「ね、ねえ。いつもと違って、何か変だよ?」


「そ、そうか?」


瞬司は、なぜか恥ずかしそうに私を見ると、息を飲み込んだ。


「な、なあ。未央。オレと付き合わないか?」


瞬司の思いも寄らぬ告白に、一瞬戸惑う。


「瞬司と、私が…?」




< 42 / 86 >

この作品をシェア

pagetop