ウソつきな本音
コータは暇になるとわたしの名前を連呼する。
毎時間暇になると必ず。
わたしはいつも仕方なく振り向く。
…仕方なくね……。
…でもホントは、コータが呼んでくるのを、ちょっとだけ期待しながら待っていたりもする。
「リネー、暇じゃんよ」
これもいつものセリフ。
だからこっちも自然と笑顔がこぼれる。
「えぇ?しらないよー。寝てればいいっしょ」
「眠くねーし。なんかオモロい話ないの?」
「コータの暇潰しに付き合わされてんのわたしなんだから、コータがしてよ、面白い話ぃ」
いつもいつもこんなやり取りが授業終了まで続く。
そして今日も例外なくチャイムが鳴り響いた。
昼休みを告げるチャイム。それがコータの「暇潰し」終了の合図。
「っしゃあ!昼飯昼飯ぃ」
コータは、先生への授業終了の挨拶が済むなり、さっさと仲のいいグループでかたまり、昼休みの喧騒の中にきえていった。
毎時間暇になると必ず。
わたしはいつも仕方なく振り向く。
…仕方なくね……。
…でもホントは、コータが呼んでくるのを、ちょっとだけ期待しながら待っていたりもする。
「リネー、暇じゃんよ」
これもいつものセリフ。
だからこっちも自然と笑顔がこぼれる。
「えぇ?しらないよー。寝てればいいっしょ」
「眠くねーし。なんかオモロい話ないの?」
「コータの暇潰しに付き合わされてんのわたしなんだから、コータがしてよ、面白い話ぃ」
いつもいつもこんなやり取りが授業終了まで続く。
そして今日も例外なくチャイムが鳴り響いた。
昼休みを告げるチャイム。それがコータの「暇潰し」終了の合図。
「っしゃあ!昼飯昼飯ぃ」
コータは、先生への授業終了の挨拶が済むなり、さっさと仲のいいグループでかたまり、昼休みの喧騒の中にきえていった。