わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】
離れていってしまった
温もりが
…無性に
淋しかった。
ヨシキは
朝早くに家を出発する。
見送ってあげたかったから、あたしも寝ることにした。
直ぐさま、
歯磨きをして
パジャマに着替えて
さて!寝ようッ!!
自分の部屋に入ったのはいいが、
しぬほど寒い……。
暖房、つけてなかったから……。
−−きっと
ヨシキも寒くて震えている。
……おちおち寝ちゃいられないだろう。
そう考えてたら
あたしはすでに、向かい側の部屋に入っていた。
ベットの中で
布団を被って、ぶるぶる震えているヨシキ。
ドアの開けた音に気付き、布団から顔をだした。