わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】
≠リアル≠
目覚めると、
もうヨシキは隣にいなかった。
見送ろうと思って
早く寝たのに……。
意味ないじゃん。
枕に顔を埋める。
……ヨシの髪の匂い。
なんかわからないけれど
ヨシキはシャンプーにこだわっている。
……これはまた、新しいシャンプーを使ったんだな。
優しい匂いだ…。
「…変態みたい」
あたしは、
すぐ顔を離して体を起こした。
床に落ちていた服を着て
リビングへ向かう。