わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】
一緒に住みだしたのは
付き合い始めて、すぐ。
「ま、佳代の為にも稼がなきゃいけないしな」
椅子に座っていたあたしに
後ろから抱きついてきた。
「ヨシ…
あたし達が出会った時のこと覚えてる?」
自然にあたしの口から出てきた質問。
「当たり前だろ〜、すごかったな…あの時」
「失礼なッ!」
あたしはキレ気味に言った後
振り返り、ヨシキの背中に手を回した。
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