わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】
『おひさッ〜♪
カヨちゃん』
『……アキラさん?』
ボーカルの
アキラがいた。
陽気に手を振りながら、
あたしの元へ駆け寄ってくるアキラさん。
『最終日なのに、来てていいんですか?!』
そう問い掛けると、アキラさんは不思議そうな表情をあたしに向けた。
そして、あたしが座っているソファーに同じく腰掛ける。
『だってさー…』
どこかを指差すアキラさん。
あたしは、その指差された方に目を向けると
アキラさんは話しを続けた。