わがまま、言わせてよ【ミュージシャンとの恋】

「じゃ、カヨちゃん。また後でね」


アキラさんの方を見ると、あたしに手を振っていた。


−−バンッ


そしてドアが閉まり、遠退いていく背中。





関係者以外立入禁止のような所へ走っていってしまった。







「かよさん、僕たちも行きますか」

「でも開演って19時からでしょ」


まだまだじゃん。


今、17時少し過ぎてるだけだよ。



「そうですね……じゃ、ヨシキさんに顔見せに行きますか?」




「はッ?!」






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