うらばなし


「騙すなどと、言い方があるだろうに。私は君に娯楽を提供したまでだ。物事には楽しみが不可欠。姫君一行の対話にそろそろマンネリを覚えたかと見透かし私が一肌脱ぐ――ふふ、文字通りなことをし、こうしてドヤ顔とやらをするべく、“半永久”にハリウッドメイクを仕込んでもらったのだが、見透かすよ。姫君一行が一番に落ち着くかね。残念だ」


してやったり顔からしょぼんせんでくださいっ。


「私の推測は当たらぬ故に、見透かしがあるのだろうよ。まったく、1200も話したならば、姫君たちに飽きを覚え、私を乞いても良かろうに。それだけ君が、かの“慈愛の女神”に救われ癒されているにせよ、私とて君を癒す要因……だと自負したい」


なれるわけないと見透かしたか……


しかして、1000ページの時といい、1200ページもあなたが登場とは。


< 1,201 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop