うらばなし
「解説痛み入るよ。――おや?君が好きな子が会いに来たようだよ」
え、ヤンデレ100人!?
「うええん、おねにいさんんんんっ!」
ど、どどどうしましたか、ハーメルン!?
泣きっ面に蜂の巣ぶつけられたような大号泣じゃないですかっ!
「わああん、ぐすっ、ひぐっ」
よしよしよおし、泣いてちゃいけないぞー。何があったー。(ハーメルンだっこ)
「ぽ、ぽちが、ボクのことっ、ひぐっ、蹴ったっ、うわああん!」
ウザデレ藤馬め、こんな純真無垢を足蹴にするとはっ。
「仕返しをせずにこの場に来たとなれば、泣く子をあやす優しい大人――つまりはそんな当たり前を求めて来たか、“六番目”。泣くこともあるまいに、あえて泣いてみせるとは、ああ、それほど優しくされたいと見透かすよ。“四番目”も単純だな。君の計画通りに動いたようで、可愛らしいのは、いやはやどちらかね」