うらばなし


「鳴らされたことはなかろうに。君は見た目からしても、こどもになつかれるが――ふむ、こどもは苦手か。だからこそ、“六番目”に愛着が湧くのだろうね」


ぐだぐだ見透かしてないで、あなたがあやしたらどうですかっ。あなたとてハーメルンの家族でしょうに、“おじいちゃん”。


「一理あることを言われてしまえば、やらざるを得まい。おいで、“六番目”」

「ひぐっ、ぐすん」


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