うらばなし
さ「なるほど、一理ある。優しくされたことがないからこそ、渉くんとの接し方に問題があるのだろう」
五「そう、なのか……」
渉「藤馬さんは、もう一人じゃありませんよ」
藤「なんだ、この空気!?」
姫「可哀想なトーマさん、ぐすん」
さ「しくしく100%。――同情60%。哀れみ40%」
渉「藤馬さんは、僕たちの家族なんですから。一人で悲しまないでください。僕にそれを教えてくれたのは、あなたでしょう?」
五「色々と苦労したんだな、お前……」(そっ、と手を伸ばす)
藤「しみったれてんじゃねえよっ!胸くそ悪すぎて、さぶいぼが出る!てめえらの馴れ合いに付き合ってられっか!――あと、俺の頭を撫でようとすんな、噛みつくぞ、おらっ!」
渉「照れ隠しですね」
姫「ウザデレの『デレ』ですね」
さ「藤馬に優しくしたくなってきた、どうしよう」
五「今日はお前の好きな物でも作ろうか」
藤「もう二度と来るか、馬鹿どもがっ!一生やってろ、ボケ!」