うらばなし
姫「『なんでやねん』の練習しかしなかった私は、いずれ漫才コンテストで優勝するのかもしれませんねぇ」
イ「あなたの言うことを深く聞いてはいけないような気がしてきました……」
姫「イリイアは、何事も信じすぎです。壺を買わされてしまいますよ」
イ「なぜ、私の名を?」
姫「千年真祖が今わの際に、あなたの名を口にしていました」
イ「千年真祖がっ」
姫「ええ。あなたが挑み、惜しくも敗れてしまった、高貴なる吸血鬼です」
イ「っ、憎き悪に名を呼ばれるなどと。やはり私があの真祖に神の鉄槌を!」
姫「落ち着いてください。言ったでしょう、『今わの際に』と」
イ「な、あの千年真祖が敗れたのですか!?」